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いつかもう一度会いたい。
彼女の名前はフロレンティーヌ…。







おおっ、この後の展開どうなるのか! と思われた方、すみません。
彼女は実在の人物ではなく、絵本の主人公です。

あなたにもありませんか? 
小さなころに読んで、今もう一度読みたいけど、手元に無くなってしまった本。
僕はやせっぽちだった彼女のことがなぜか何十年も頭の片隅に残っていて、
「あの本、どんな話だったかなあ、もう一度読みたいなあ」と思っていました。

ある日、神田にみわ書房という絵本専門の古本屋さんがあることを知り、訪ねてみました。
さっそく店員さんに「やせっぽちのフロレンティーヌという絵本はありませんか?」と聞いてみました。
すると店員さんはパチパチとパソコンに入力し、検索してくれました。
「ごめんなさい、うちにはないですねえ。それと、フロレンティーネですね」
「えっ? フロレンティーヌじゃなくて?」
「ええ、フロレンティーネです」

ずっと名前を間違えていました。
どおりで自分で検索しても出てこなかったはずです (でも個人的にはフロレンティーヌの方が、いい感じだと思う)。

店員さんはさらに古本屋さんのデータベース的なものも検索してくれましたが、
「やせっぽちのフロレンティーネ」はどの書店にもありませんでした。

それからは、さすがに何十年も前の絵本だしと諦めていたのですが、
先日ふとパソコンに「やせっぽちのフロレンティーネ」と入力したところ、
なんとアマゾン川に1冊だけ放流されていたのです。
迷わずポチっと釣り上げました。



やっと再会できました。昭和44年に発行されていました。




箱入り娘です。




EDP課というところでお世話になっていたようです。









ほぼ半世紀ぶりに読んでみました。じっくりと。
読み終えると、なんだかもやっとした気持ちになりました。
なぜなら、彼女の何が僕を長い間惹きつけていたのか、
その「何か」が見つからなかったからです。

本の中には活発で、優しくて、やせっぽちで、素敵な彼女が昔と変らずにいます。
小学生の僕はそんなフロレンティーネに夢中になったのかもしれません。
けれど、今の僕は彼女の魅力にわくわくすることがないのです。

ああ、歳を取るってことはこういうことなのか。
肉体が衰えるだけでなく、感受性も乏しくなるのか。
僕にとっては、ちょっぴりほろ苦い再会となりました。

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「だから何? おじさん」
永遠に11歳のフロレンティーネは笑ってるけどね…。

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