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2016.04.28 すっぽろ飯
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ある日、茶碗によそったご飯を一口食べた豆狸が一言。
「やっぱり炊き立ては美味しいね。
すっぽろ飯でもいいくらい」

「…? すっぽろ飯って何?」








話を聞くと、おかず無しで食べるご飯のことだと。
いやいや、そんなの聞いたことないよ、
それって豆狸家だけで通じる言葉じゃないの、
というと、まあ、お腹がすいていたのでしょうね、
「そうなのかなあ~」と納得するでもしないでもなく、
食事に戻ってその会話は終わりました。


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そして先日、お弁当についてのエッセイ集「アンソロジー お弁当」という本を読んでいたら、
そこでなんと「すっぽろ飯」に遭遇したのです。

「……それにしても一寸佃煮か漬け物を添えておいてくれればいいのに、
それどころか、昨日宿で出した時は胡麻塩で結んであったが、
今日は胡麻も掛かっていないすっぽろ飯である。」
(「無塩の握り飯」/内田百閒)

ああ、ほんとにあるんだすっぽろ飯。
疑ってごめんよ、豆狸。

で、ネットで調べてみたら、
どうやら東京下町中心の方言のようです。
確かに豆狸も三代続く江戸っ子で「ひ」と「し」がひっくり返ることもしばしば。
(かまぼこの「鈴廣」を僕が訂正するまで「すずしろ」だと思い込んでいたぐらい)

しかし、ほかの東京人からは聞いたことないなあ。
すっぽろ飯って、知ってました?

方言といえば、京都に住んでいた母方の祖母が東京に遊びにきたとき、
当時、小学生だった僕が家の中でごろごろしていると、
かどで遊んできなさい」と言われ、
「?」となったことがあります。

京都の方言なんでしょうか、かど=家の外、らしいです。
それを知ってから、「かどで遊んできなさい」と言われると、
部屋の隅っこに行って、「ほら、かどだよ」と祖母をからかいました。
もうずいぶん昔のことだし、祖母との思い出は、
この「かど」のことしか記憶にありません。



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