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ごるし

ゴールドシップがやらかしてしまう当日の朝、
僕は豆狸に訊きました。

「きのう、かつ丼食べたよね?」






話はさかのぼり、ゴールドシップがやらかしてしまう前日のこと。
競馬場の帰り道、たまには違うところで飲みますかってんで、
京成八幡駅で電車を降り、駅前にある大黒家さんの暖簾をくぐりました。

以前、ぷらぷら歩いていたときに偶然入った大黒家さんですが、
小説家・永井荷風が足繁く通っていた老舗なのでした。
永井荷風の代表作のひとつに「濹東綺譚」がありますが、
僕も豆狸も育ったところは、小説の舞台である玉ノ井から目と鼻の先。

あ、

でも、

小説、読んだことないので、内容知りません。
(映画化されたときの女優、墨田ユキがエロいのは知っている)
ま、とにかく文豪・永井荷風が毎日、
この大黒家さんでかつ丼を食べていたそうです。

で、我々はゴールドシップがやらかしてしまうスローペースのAJCCとは逆に、
超ハイペースで日本酒を飲んでいたのです。
1時間半ほどたったでしょうか。
二人ともその日の馬券の成績を忘れるぐらいいい気分になって、
そろそろしめにしよう、そりゃやはりかつ丼だろ、
メニューにミニかつ丼できるってあったぞ、
あの~すみません、みにかつどんおねがいします、
は~い、おみそしるはつけますか、いえいりません…

そして、かつ丼が運ばれてきて、
ああ、美味しいと食べた、はず…

その後、会計をすませ、電車に乗り、家に帰って、風呂に入って、寝ました。

…………………………

話はゴールドシップがやらかしてしまう当日の朝に戻ります。
競馬場へ向かいながら、昨日のことを考えていました。
しかし、どうしてもかつ丼のことだけが思い出せないのです。

「きのう、かつ丼たべたよね?」
僕は豆狸に訊きました。
すると、びっくりした表情で僕を見る豆狸、
一呼吸あってから答えました。
「覚えてない…」

お味噌汁は付けますか?
いえ、いりません。
ここまでは覚えているのですが、
そのあとのかつ丼だけ、なぜか二人とも記憶にないのです。
カツも卵もご飯も器も味も匂いも…。
ひょっとしたらお店の人が出し忘れて食べないで出てきちゃったのかもよ、
なんて話もしましたが、2階で宴会があったみたいですが、
我々がいた1階には数組の客だけ、
酒も料理もすぐに提供されていたこともあり、
出し忘れるとは思えません。

とにかく、せっかく食べた(はず)なのに、何も覚えていないのが、
悔しいやら情けないやら。
ゴールドシップ以上にやらかしてしまった感でいっぱいです。
ま、単に飲み過ぎのせいだと思いますが、
まさかかつ丼を愛した永井荷風の呪いってことはないですよね…。

こんど大黒家さんでかつ丼を食べに行くときは、
「濹東綺譚」を読んでからにします。






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