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昨日の障害レースで、1頭の馬が競走中に故障しました。






騎手は振り落とされ、重い背中から解放されたその馬がピョンピョン飛び跳ねる姿を見て、
僕の後ろに座っていた女性は「かわいい~」と歓声をあげていました。
まあ、あまり競馬を見たことがない人なら、
そんな気持ちになるのも不思議なことではありません。
しかし、毎週のように競馬場に来ている僕らのような人間は、
あの馬の生涯はあと10分もしないうちに終わってしまうことを知っています。
レースが終わり、ふと横を見ると、
歓声をあげていたのとは別の女性が、
故障した馬が乗せられた白い車に向かって合掌していました。

実は日曜日の中山は1レースでも馬が故障しました。
開放骨折を発症したその馬は、頭からダートコースに突っ伏し、
驚きと痛みから、折れていない方の脚で砂を掻きつづけていました。

スポーツに故障や事故はつきものだし、
それによって命を落とすこともあるでしょう。
でも、馬は自分の意思でアスリートになったわけではありません。
すべては人間の意思なのです。

ならば、自らを犠牲にして走ってくれる馬には、
なるべく事故が起きないよう管理や保護をする義務が人間にはあると思います。
1レースで故障した馬は、僕がふだん絶対に馬券を買わないH調教師の管理馬だったのですが、
ふと気になったので、競走中止をしている馬の数を調べてみました(2014~2009年)。

2014年 1頭
2013年 5頭
2012年 2頭
2011年 2頭
2010年 1頭
2009年 1頭 計12頭(出走回数1480回)

このうち2頭はスタート直後、馬が躓いて騎手が落馬したものでした。

この数字が多いのか少ないのかわからないので、
日本を代表する厩舎の角居調教師と比べてみました。

2014年 0頭
2013年 2頭
2012年 2頭
2011年 2頭
2010年 0頭
2009年 2頭 計8頭(出走回数1783回)

さほど差がないように思えますが、
8回のうちスタート直後の落馬が2回、
また、障害で飛越の際に転倒してしまったのが1回なので、
実質、故障での競走中止は5回と、H調教師の半分です。
そして、特筆すべきことは、その5頭のうち2頭が、
故障から立ち直り、その後勝ち星をあげていることです。
ちなみに、H調教師の12頭のうち、
競走中止したレースの後、JRAのレースを勝った馬は1頭もいませんでした。

と、こんなことを調べてみたものの、
そもそも競馬がなければ怪我をする馬もいなくなるわけで、
しかし、じゃあ「競馬反対!」というほど馬のことを考えているかというと、
そうでもない自分がいるわけです。
なんて罪深いのでしょう…。

結局、きれいごとを言っても、
(楽しみのため)馬に犠牲を強いているのは自分も同じなのです。
だからせめて、一生懸命走ってくれる馬たちに、
感謝の気持ちを持ち続けようと思っています。


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