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フランスのパンにはかなわないわ。


何が違うんですかねえ~?
行く前にいろいろな人から聞いていましたが、
バケットもクロワッサンもサンドイッチも、
ああ、今思い出してもよだれが出るぐらい、本当に美味しかったです。
だから朝と昼は全然困らなかったです。
パン食べてればいいんだから。

でも、なにげにお高いのですよね、やはり世界一の観光地は。
朝はホテルから一番近いカフェで食べることが多かったのですが、
テラス席でセットメニュー(クロワッサン、半分に切ったバケット、
バターとジャム、オレンジジュース、コーヒー)を食べると7~8€だったと思います。
(ただし、カウンターに立っていわゆるエスプレッソとクロワッサンだけにすれば2.4€)

なんてこともない店で売っているサンドイッチでランチにしても5~6€、
飲み物も2€ぐらいするので、合わせるとやはり7~8€しちゃうんです。
8€×130円って、1000円超え!
あ~た、いまどき日本のおとうさんの昼飯代は500円以下ですよ。

ま、でも海外に来ているのにお金のことばかり気にしてるのも味気ないので、
豆狸が行ってみたいとおっしゃる「Le Train Bleu」というレストランへディナーしに出かけました。
ここは、リュック・ベッソンの「ニキータ」で、ニキータ嬢が銃をぶっ放したところです。




リヨン駅の構内にあるのですが、内装がすてきです。
しかし、食事はまあまあ美味しかったのですが、
サービスは、う~ん、どうかなあという感じでした。
ま、駅の中にあるレストランですし、
そんなに期待しちゃいけないんでしょうね。
でも、値段はバカ高くはないものの、けっして安くはありません。

「どこか、いいレストランないかな」
ホテルのフロントにいるにいちゃんに、
ルームナンバーの「15」は日本語で「じゅうご」と言うんだよ、
と教えたかわりに訊いてみました。
「予算は前菜とメインで20€以下ね。あと歩いて行けるところ」と付け加えて。
すごく困った顔をしたにいちゃんでしたが、
地図を広げて1軒のレストランを教えてくれました。

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「Polidor」というレストランです。
あとで知ったのですが、ものすごく歴史がある店で、
ヴィクトル・ユーゴーやヘミングウェイもお客さんだったとのこと。
ウッディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」にも出てくるらしいのですが、
フランスに行く前に観たからまったく覚えてないっす。


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フロントのおにいちゃんに「予約要らない」と言われたのですが、
ここは予約できないのか、みんなしないのか、
あとから来るお客さんも2人とか4人とか人数を言って、
長いテーブルの空いている席に案内されてました。

我々はアメリカ人(らしき)男性2人組と相席したのですが、
不思議と隣が気になることはありませんでした。
まあ、日の丸酒場をホームグラウンドにしているので、
むしろこの雰囲気はドンピシャです。

しかし、混んでいるうえに入れ替わり立ち替わり客がくるので、
お店のかたは大忙しです。
「まーそのうち注文を取りに来るだろう」と、
フランス語と英語表記のメニューを見て待っていましたが、
いらいらして帰っちゃったグループもいました。

そうこうしているうちにフロア係りの女性がやってきました。
お歳はわかりませんが、まあ、かなりの高齢であると思います。
でも、テキパキとテーブルを回ってお客をさばく様子がカッコいいんですよ。
たとえエスカルゴ用のトングを放り投げるように置いていかれても(笑)。
ほら、よく表面上は丁寧な物腰なのに、
冷たく感じるサービスってあるじゃないですか。
彼女からはそういう冷たさを感じませんでした。

食べ終えたエスカルゴの皿を下げてくれるとき、
僕が指差し会話で覚えてきた「セテボン」(美味しかった)と言うと、
黙って頷き皿を持っていきました。

料理を誉めたからか、
隣のアメリカ人(らしき)男性2人組はグラスワインしか飲まなかったのに、
体の小さな東洋人がワインを1本飲んで、
前菜、メインと残さず食べたからか、
デザートは? と訊かれたとき、
もうコーヒーだけでいいと言うと、
今度は少しだけ口角を上げてマダムは頷きました。


すっかりこの店と彼女が気に入った僕は、
当然、翌日も連闘しました。
またあのマダムが係りになってくれればいいな、
そう思って伺ったのですが、残念ながらこの日は前日と異なる列のテーブルに案内され、
男性の方が担当になりました。

その男性スタッフ(←とても感じがよかった)の前で、
僕は用意してきた紙をポケットから取り出し、
フランス語で「日本語のメニューはありますか」と読み上げると、
ぷう~っと笑い、「ない、ない。英語だけ。Youはフランス語喋れるの?」と大受けでした。

この日も前菜にサラダとエスカルゴを注文し、
店の名前がラベルに入った赤ワインを1本、
豆狸はステーキ&フレンチフライ、
僕は仔牛の煮込み(のようなもの、だって正確にメニューがわからないのよ)を注文しました。

そして、その仔牛の煮込み(のようなもの)が入った分厚い鉄製の容器が、
男性スタッフの手でテーブルに乗せられると、
それまで別のテーブルを担当していた前日のマダムがすたすたやってきて、
ちょっとどきなさいよ、私がやるから、という感じで男性スタッフを脇へ押しやると、
彼女が僕の皿に肉を取り分けてくれました。
男性スタッフが「彼女、乱暴者だろ?」と笑いながら言いました。

それを聞いたマダムが微笑みました。
その瞬間、ワインとエスカルゴでほんわかしつつあった僕のお腹が、
いっそうあたたかくなりました。
まだ仔牛の煮込み(のようなもの)を食べる前なのに。

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