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翌日、朝食を食べてホテルを出ると、
ドライバーらしき若い男性が声をかけてきました。
前日にヘンさんと約束をしていたので当然無視していましたが、
なおも追っかけてきます。











もうっ、しつこいなあと思っていたら、彼が一言。


「きょう、Mr.ヘン来られない、私が代わり」と。


あっ、そなの…、ということで彼のカムリに乗り込みました(カンボジアはカムリだらけ)。

彼の名前はホーさんで、実はヘンさんの弟でした。
「兄は家族の事情で来られなくなった」とホーさんは言っていましたが、
僕が推測するに、ヘンさんの車はバンだったので、
2人組の僕らより、もっと人数の多いグループ客を相手にしたかったのでしょう。
だからセダンを運転する弟のホーさんに仕事をふった気がします。

「車は自分のなの?」と訊くと、
「そう。友人が4000ドル貸してくれたから、それで買った。
で、毎月200ドルずつ返してるよ」と言ってました。
すごくいい友だちを持ってるなあ~。

ホーさん、たどたどしい英語なんですが(もちろん僕よりは上手)、
兄のヘンさんより気さくな感じで話しやすかったです。
この日は郊外への長距離ドライブ、
車中の時間がたくさんあったので、いろいろ訊いてみました。

①明日からタイに行くと言ったら、「タイかよ~」みたいな感じで、
やはりタイは嫌いみたいだった(カンボジアとタイは歴史的にもあまり仲がよくない)。
でも、昔、仕事のために住んでいたことがある。

②(もちろん僕らが日本人だからだと思うが)日本人はとてもいい、
でも、○○人(アジアの国です)はケチだし、
なによりカンボジア人を“look down”してるから大嫌い。

③結婚はしていないけど彼女はいる(途中、彼女から電話がかかってきた)。

④道中、結婚パーティーの会場を何回も見たので、
結婚式の費用はどっちが出すの? と訊いたら、
カンボジアでは全部新郎側が出す、とのこと。

と、そんな話をしているうちに最初の目的地に到着し、
ホーさんは遺跡のすぐ前にあるレストランの敷地内に車を停めました。
で、僕らが遺跡から帰ってくると、
「もうすぐお昼だし、ここでご飯を食べていこう」と言いました。

朝食をたっぷり食べてきたので、
「まだお腹がすいてないから、次へ行こう」と僕が言うと、
ちょっと困った顔をして
「僕はお腹すいたなあ~」と。

それでも僕が渋っていると、
「OK、じゃあ行こう」と諦めてくれました。
僕は気がつかなかったのですが、
ホーさんはお店の人に「ごめんね」みたいに謝っていて、
お店の人も「いいよ」って感じだったと、あとで豆狸が言ってました。

まあ、その時は本当にお腹がすいてなかったのですが、
彼の都合もあっただろうし(気にしなくていいのかもしれないが)、
次に行った遺跡のそばの店はまずかったので(今回の旅行中、最初で最後のまずい食事だった)、
あの店で食べればよかったかなあ、と少し後悔しました。

僕らが食事をしている間、
ホーさんは別のテーブルでドライバー仲間とご飯を食べていました。
前日、ヘンさんにレストランへ連れて行ってもらったとき、
彼の食事代も出さなきゃいけないのかなあ、なんて一瞬思ったのですが、
ヘンさんも、ホーさんも僕らと一緒のテーブルに座ることはありませんでした。
もちろん「奢るよ」と言えば違ったのでしょうけど。

この日は3か所観光したのですが、
そのたびに大変だろうなあと感じたことは、
彼らはとにかく客が戻ってくるまで1時間でも2時間でも、
ただただ待っていなければいけない(当たり前だけど)ということ。

あるとき「あの木のところで待ってるから」と言われ戻ってみると、
木と木の間に自分でくくりつけたハンモックの上で、
ホーさんは気持ちよさそうに寝ていました。

翌日、朝5時に迎えに来てくれたホーさん。
空港で最後の支払いを済ませると、
とびっきりの笑顔で僕らを見送ってくれました。

そんなホーさん、今日も冗談をいいながらハンドルを握っているのかなあ。
それとも、ハンモックの上で、彼女の夢でもみてるのかなあ…。


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